違法収入とは、違法な労働(不法就労など)や必要な許認可を取得せずに行われていた営業による収入のことをいいます。
交通事故においては、このような違法収入を得ていた者が被害者となった場合に、その休業損害をどこまで補償するか、
すなわち休業損害額の算定において問題となることがあります。
被害者が違法収入を得ていた場合に、その収入について法が逸失利益を認めてしまうと、法自らが違法行為を認めてしまうこととなってしまいます。
しかし、違法の程度や態様はさまざまであるため、最終的には個々の事案において個別に判断されることになります。
なお、詐欺や賭博といった犯罪行為による収入は、基礎収入としては認められません。