高次脳機能障害とは、脳の損傷によって生じる様々な障害のことをいいます。
脳の損傷による高次脳機能障害の典型的な症状は、全般的な認知障害と人格変化の2つがあり、これらの症状は併存して
認められるとされています。
認知障害の例としては、記憶障害、集中力障害、遂行機能障害、判断力の低下、病識欠如等があります。
また、人格変化の例としては、感情易変、不機嫌、攻撃性、暴言・暴力、幼稚、羞恥心の低下、多弁(饒舌)、自活性・活動性の低下、病的嫉妬・被害妄想等があげられます。
高次脳機能障害は、外見からは認識が困難な障害であり、本人も無自覚であることから、職場や学校、家族との関係に
おいて人間関係のトラブルをおこしたり、社会生活が困難になることがあります。
したがって、上記のような症状が見られた場合、直ちに医師の診断を受ける必要があります。