どの医療機関に通院して治療を受けるか、病院選びは、被害者の自由です。ただし、治療費の支払いの問題がありますので、医療機関の決定や変更の際には、事前に加害者側保険会社の担当者に連絡してください。
以下のような点を踏まえ、医療機関を選択するとよいでしょう。
①負傷の部位・程度・症状
ケガの部位・程度・症状等に応じて、適切な検査や治療、リハビリ等を受けられる病院(整形外科)を選択してください。 症状が重い場合には、MRI等の検査を要することもありますので、このような検査も受けられる中規模以上の病院が望ましいでしょう。
また、専門治療が必要な場合は、専門治療が受けられる病院を選択する必要があります。 長期治療・リハビリが必要な場合など、医師ほか医療スタッフとの相性を、病院選びの際の考慮に入れられる方もいます。
②通院の利便性
負傷の部位・程度や症状によっては、長期にわたり継続的に通院する必要があります。
病院・クリニックの所在地(自宅や勤務先の近所や通勤・通学途中にあるなど)、医療機関の診察時間や混雑状況などを踏まえ、通院・治療継続しやすい病院を選択するとよいでしょう。
③医療機関以外の施設・施術等の利用について
交通事故のケガの治療や痛みの緩和、リハビリの一環として、整骨・整体院、接骨院、鍼灸院など、医療機関以外の施設を利用される方がいます。
これらの施術料や施設利用料は、保険会社の承諾や医師の書面等による明確な指示がないと、交通事故によるケガの治療に必要な費用として認められない場合がありますので、注意が必要です。
これらの施設での施術料等を窓口で払わなくて済むようにしたい、施術料等も確実に加害者側に負担してほしい・自己負担したくない方は、事前に保険会社に連絡・確認しておきましょう。